もう会えない

あなたは知らないでしょう。わたしがあなたのことをどれだけ気にかけているか。「待ってんだけど、」そう言っていなくなるのってずるくないですか、自分がいくつもの顔を持ってるって自己申告してきたときからわたしはあなたのことが好きです、と同時に、ふ…

愛は役に立たない

君が隣にいてくれさえすればなにもいらない。そんなことをあなたは言うけれど、あの日夜の公園で、もしおれが仕事を辞めたらどうする?なんて冗談みたくわたしに言ったこと、ぜんぜん忘れてなんかないんだ。ばらの花なんかちっとも役に立たない。愛なんて、…

春に始まる恋なんてろくなもんじゃない

恋愛が向いてないことをすっかり忘れていたために、うっかり告白を受理してしまったので、唸りながら頑張ってはみたものの、やっぱりダメだったなってはなし。 わたしがラブレターを出すのは夜、行動を起こすのは、思い出したことから仮説を立ててそれを証明…

この夜は永遠じゃない

女の子になれ、と言われているようで、スカートもピンクもセックスも好きじゃない。好きになりたいのになれないから憎しみがある。完全に手放せたら楽なのになーと思う。 告白とか付き合うとかそういうのを思うとき、いくつもの助手席を思い出す。相手のいい…

自分のセックスを笑えない

やっぱりレズなのかもしれない、と思うことがままある。遠くのほうで起きている恋を観測するのはめちゃくちゃ楽しいし大好きなのだけれど、いざ自分のこととなると心がさあっとつめたくなるような感じがしてしまう。常に賢者タイムの恋。自分の介在する恋は…

ぼくは恋愛ができない

恋愛について、好きだったはずの相手に振り向かれると途端に気持ちが冷めてしまう。この心のED患者的なる部類に属する人間がまあまあいることを知ったのは最近のことで、これらの人々の前に立ちはだかるものとして結婚とかいう情にそぐわないシステムがある…